7月31日
九重親方
(元横綱・千代の富士)が膵臓がんで死去
本名・秋元貢、享年61才
小さな大横綱として
幕内通算31回の優勝(歴代3位)
ウルフの愛称で親しまれた英雄の早すぎる死に
日本中が悲しみに暮れた
しかし、
日本相撲協会執行部は微妙な反応!?
当初、
昨年11月に急逝した北の湖・前理事長や
2005年に亡くなった二子山親方の際には執り行なわれた
”協会葬”ではなく
一般のファンも参加できる”お別れの会”が、
10月1日に両国国技館で開催されると報じられた。
遺族の方が、
”協会葬”が行われないことは勿論、
相撲協会が九重親方を冷遇してきたことへの反発もあり、
”お別れの会”への参加を辞退する意向を示した為、
協会ではなく後援会主催による”お別れの会”へ
それが、
なんと両国国技館のエントランスで行われることに…
”協会葬”は、
協会への功労者である理事経験者もしくは横綱が亡くなった際に行なわれる。
九重親方は元横綱で理事経験者、
しかも現役の親方
角界で唯一国民栄誉賞を受賞した経歴を持ちながら
”協会葬”が執り行われない事情とは?
日本相撲協会と九重親方の間に因縁!?
九重親方は2014年まで、
北の湖理事長体制下で相撲協会の理事を務め、
しかもナンバー2の事業部長という要職に就いていたが、
2014年1月の協会理事選で状況が一転することになる。
理事選でまさかの落選
理事経験者は、
退任後も役員待遇委員という要職に就くのが慣例だったが、
”ヒラ”の委員(無気力相撲をチェックする監察委員)ヘ
理事、副理事、役員待遇を飛び越えた異例の<3階級降格>
その裏には何があったのか?
これは、
前記の理事長選である一人の人物が暗躍した結果
この選挙戦の最中に、
「九重親方が北の湖理事長の追い落としを画策している」と
ニセ情報を北の湖理事長に吹き込んだのだ
それに怒った北の湖理事長が自身の出羽海一門を動かして
落選候補だった友綱親方に票を回したとされる
このある人物は日本相撲協会の元顧問
九重親方が事業部長だった時に、
国技館の大改修工事に伴う工事業者選定を巡って対立したのが、
北の湖理事長の“懐刀”とされたこの顧問だった。
この顧問に関しては悪い噂は絶えず
現役力士のキャラを使ったパチンコの製作ライセンス契約を巡って、
2012年にメーカー関係者から裏金を受け取ったとされる
この件に関しても
九重親方は責任を追及しようと動いたが…
裏金を返したということで“お咎めなし”となった
(メーカー関係者は返還を否定している)
裏金問題にメスを入れようとした九重親方がそれに失敗し、
逆に理事選で落選に追い込まれた構図
日本相撲協会内での権力争いの裏には、
ある人物の画策に嵌められたという<無念>の思いが
渦巻いていたに違いない。
実際にはその他の多数が加勢して追い込んでいったのだろう
”協会葬”が行われないことを考えれば察しがつく。