社台グループとの確執により”終わった”と思われた
武豊騎手が表舞台に華麗に<復活>しつつある。
勝てなかった理由とその経緯、原因を探る。
武豊騎手(1969年3月15日生)は、
1980年後半からの<競馬ブーム>の象徴として
若き天才ジョッキーの名をほしいままにした。
その後も テレビのバラエティー番組にも積極的に出演するなど
まさに競馬界の広告塔として八面六臂の活躍!
30台半ばでは3年連続200勝超!
武豊が乗ればどんな馬でも人気になる現象も…
しかし、
2010年の3月「毎日杯」(1番ザタイキ)
このレースでの落馬で全てが変わった!?
鎖骨と腰椎を骨折する大ケガを負い長期休養へ
この2010年から 年間100勝にも届かない年が現在まで続いている。
武豊騎手が勝てなくなったのは何故か?
・2010年のケガの影響
・年齢的(40代)な衰え
・2010年から騎手会長になったことでJRAとの衝突
要因は多々あるのだろうが…
2012年、
2年ぶりのGⅠ制覇を果たした直後には、
”武豊「社台グループに干された」生き地獄”
といったショッキングな記事が、
アサヒ芸能(12/6号)に掲載され反響を呼んだ。
記事では、
社台グループを怒らせて敵に回した事件として、
2010年「ジャパンカップ」の一件
(ブエナビスタ降着でローズキングダム優勝)
レース後の審議を巡り、 舌禍トラブルがあったというが…
どちらもノーザンファーム生産、
サンデーレーシングの所有馬だから 生産者、
馬主サイドから怒りを買う理由は???
むしろ、
牡馬のローズキングダムにとって、
種牡馬としての”はく”がついたと言えよう。
武豊本人も言う様に「誤解・曲解」ではないか?
武豊騎手が、
社台グループに干されていたのは事実だろう。
しかし、
騎乗がウマイ・ヘタというのは見当違い。
馬をコントロールする力がなくなったのでなければ…
その最大の原因はおそらく、
<騎手会長になったこと>にあるとみる。
どんな世界でもそうだと思うが、
立場的に会社(JRA、馬主サイド)と敵対すれば、
嫌がらせも受けるだろう。
特に、
権力をカサに着たような社台グループとは…
閉鎖的な競馬界なら、
表に出てこない (出せない)部分で色々とあったと思われる。
表面化した部分でいえば、
外国人騎手<短期免許>の受け入れ制限がある。
現在、
短期騎手免許で来日する外国人騎手は、
ほとんど社台グループが身元引受馬主になっている。
騎手会長なら、
日本人騎手の仕事の場を守る立場として、
ギリギリの交渉があったことが想像できよう。
その辺はお互い大人
徐々に、
折り合いもついてだんだんと雪解けムード
といったところではないか…
2012年、
「ダービー」アルフレード、
「ジャパンC」ローズキングダムと
GⅠでノーザンファーム生産馬にも騎乗
キズナで「ダービー」を制覇した 2013年には、
トーセンラー(社台ファーム)を
念願のGⅠタイトルホルダー (「マイルチャンピオンS」)に導いた。
武豊騎手自身にとっても GⅠ100勝目のメモリアルになった。
写真は左から
藤原英幸調教師、オーナー代理・島川晃子氏、 吉田照哉・社台ファーム代表、武豊騎手
■ 武豊 年度別勝利数
1987年… 69勝(重賞 3勝)
1988年…113勝(重賞 6勝)※スーパークリーク
1989年…133勝(重賞11勝)※イナリワン
1990年…116勝(重賞 9勝)※オグリキャップ
1991年… 96勝(重賞 9勝)※メジロマックイーン
1992年…130勝(重賞 3勝)※メジロマックイーン
1993年…137勝(重賞12勝)※ベガ
1994年…134勝(重賞10勝)※オグリローマン
1995年…134勝(重賞 8勝)※ダンスパートナー
1996年…159勝(重賞15勝)※ダンスインザダーク
1997年…168勝(重賞19勝)※エアグルーヴ
1998年…169勝(重賞22勝)※ファレノプシス
1999年…178勝(重賞12勝)※スペシャルウィーク
2000年…130勝(重賞 9勝)※エアシャカール
2001年… 65勝(重賞 5勝)※クロフネ
2002年…133勝(重賞11勝)※ファインモーション
2003年…204勝(重賞13勝)※ゴールドアリュール
2004年…211勝(重賞17勝)※アドマイヤグルーヴ
2005年…212勝(重賞23勝)※ディープインパクト
2006年…178勝(重賞19勝)※ディープインパクト
2007年…156勝(重賞15勝)※ヴァーミリアン
2008年…143勝(重賞 3勝)※ウォッカ
2009年…140勝(重賞 7勝)※ウォッカ
2010年… 69勝(重賞 6勝)※ローズキングダム
2011年… 64勝(重賞 6勝)
2012年… 56勝(重賞 3勝)※サダムパテック
2013年… 97勝(重賞11勝)※キズナ
2014年… 57勝(重賞 4勝)※8/31現在 ※JRAのみ